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東京から故郷に戻られたご家族4人の店舗併用住宅。予算と規模の矛盾を解決するため中古アパートのリノベーション計画とした。構造を残したスケルトンとし、1階をヘアサロン、2階を住居に。南には空地を挟んでアパートが有るため視線を遮る壁を立て、サロンと繋がる中庭とし光溢れる空間を創出した。インテリアは施主の希望から鉄骨現しの無機質な空間に。床、壁、カウンターはモルタルとし無骨さと主張の少ない質感に、中庭は有機的な木素材で覆い、その対比が互いに調和する様試みた。三角平面を持つミラーは機能性だけでなく歪みとともに周囲を映し出すツールとなり、ファニチャーがもたらす空間への相乗効果を再認識出来た。居住スペースでは予算から外壁を変える事なく進める必要があり、内部の自由性と外部の制約性の共存を目指した。アパート特有の一定間隔に並んだ南面の窓に呼応するようにリビング、寝室、水回りを並べ、奥行きを作る事で光を呼び込んだ。1階と同様、隣接するアパートからのプライバシーを考慮し、境界となる窓面を収納も兼ねた600mm厚の壁とし、逆望遠のような効果を生み、安心感をもたらした。有機的な木質仕上げは窓から見える中庭との調和を生み、自然の温もりを感じる。
繊維の集合体でもあるyarn=糸のように細い線が多様に混じり合い、人と人を繋げ、様々な色を奏でる大きな織物のようになってもらえればと願う。

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所在地: 群馬県太田市

用途 規模 : 美容室併用住宅(改築)
敷地面積 : 297.52㎡
施工面積 : 166.43㎡
ブログ :y a r n b l o g
店舗HP :y a r n


設計 *s t u d i o L O O P
施工 one|飯塚響 小澤孝宏

電気 ミヤザキデンキ|宮崎浩一
家具・建具 金子木工|金子儀一

鉄骨 板橋鉄工|板橋武

設備 鈴木設備|鈴木俊一 鈴木大介